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早坂遥 ‐露出競争‐ 前編

露出競争

「うっ、うぅ……っ。さっきのジュースに何か入れたわね?」
 下腹部に力を入れて、お腹を軽く押さえながら私は道永広人のことを睨み付ける。
 昼休み屋上に呼び出されて、一緒にお昼を食べるなんておかしいと思った。もっと注意を払うべきだったんだ。
 明らかに様子がおかしい私の姿を見下ろすようにして、広人はあの言葉を口にする。
「ゲームをしましょうか」
 今回で五回目の露出ゲームの提案に自然と心臓が跳ねた。
 今度は何をされるのだろうという不安と恐怖で身体が強張り、激しい尿意に額から汗が流れ落ちる。
「早坂さんのご想像通り、さっき渡した飲み物に利尿剤を入れさせてもらいました」
「り、利尿剤……っ?」
 予想通りの告白が余計、下腹部に意識を向けさせられる。
 確信してしまっただけ、尿意が増幅して気を抜いたら漏れてしまいそう。
「ルールは単純、授業が終わるまでに一階下駄箱まであるモノを取りに行ってもらうだけです」
 口元の頬角だけを押し上げる薄気味の悪い笑みを浮かべながら、広人は一つの大きな紙袋を取り出す。
 でも、中には何も入っておらず、嫌な予感が私の脳裏を過ぎった。
 そして、その予感はすぐに的中することになる。
「この紙袋に衣服をすべて入れて、自分で取り戻す。とても簡単なゲームですよ」
「ちょっ、ちょっと待って……っ! そんなの危険過ぎ――」
 反論しようとした途端、想定外のチャイムに言葉が切れてしまう。
「あんまり迷っている時間は無いんじゃないですか? 今更逆らおうなんて思わないほうが早坂さんの為でもあるんですよ」
 まるですべてを把握しているかと思えるほど広人は準備している。
 それに弱みを握られている以上、私に拒否権は最初からない。
「――分かったわ」
 最初から不利だと分かっていても、勝つしかほかに解放される方法なんてない。
 大人しく制服を脱ぎ始めると、広人がより詳しいゲーム内容の説明を話し始めた。
「改めて言うまでもないけど制限時間は授業終了時まで、それまでに早坂さんは一階下駄箱に置いたこの紙袋を手に入れること」
 上着を抜いで制服のネクタイも外す。
 すると屋上で風が強いこともあって、汗ばんだ身体が途端に冷えてしまう。
「その間、誰にも見つかることなく制服を着て授業に戻れたら早坂さんの勝ち。ただ、今回はもう一つだけ特別ルールを考えてみたんだ」
「特別ルールですって?」
 シャツに掛けていた手を止めて、広人のほうに視線を向ける。
「別にそんな身構えるほどじゃないさ。普通ならしないことだから、いや、普通なら出来ないことかな」
「前置きは良いから、さっさと言いなさいよ」
「そんな怖い顔をしないで欲しいな。別に僕だって――」
 さらにキツく睨み付けると、にやけたような笑みが深く歪んで広人が言葉を切る。
「途中でおしっこを漏らしたら負け。ほら、簡単だろ?」
「――ッ!?」
 背筋にゾクって寒気が走る。
 忘れかけていた尿意が蘇って来て、お腹を抱えるようにして蹲る。
「どうしたんだい? まさか、もう漏れそうなんてことはないよね」
「当然、でしょ……ッ! 何でもかんでもあんたの思い通りになると思わないで」
「またそんな怖い顔。普段の天真爛漫キャラはどうしたんですか?」
「うっさいッ! あんたの前でする必要がないだけよ!」
 怒らせようと煽っていることが分かっていても、条件反射的に反発してしまう。
 さらに強い尿意に唇を噛む。
 背中から尋常ではないほど冷や汗が溢れて、シャツに張り付いて気持ち悪い。
「怒鳴るのは勝手だけど、早く始めないと授業が始まるよ。それとも、本心では誰かに見つかることを望んでるのかい?」
「――誰が、そんなことッ」
 止めていた手をシャツに掛けて、途中まで外したボタンを一つずつ外して行く。
 ほとんどの露出ゲームで服を脱ぐ時、目の前で広人が見ている。
 何度も裸姿を見られているといっても、脱衣の羞恥心はどうすることも出来ない。たとえ相手が憎い対象だとしても、瞬きもせずに見つめられると身体が反応して来てしまう。
「――んんぅっ。はぁっ、んぅ……っ」
 視線が首元を通って、ボタンを一つ外すと撫でるように落ちて行く。
 鎖骨、胸元、お臍にこそばゆいような感覚になって、自然と息が上がってしまう。
「はぁっ、はぁ――っ。んんっ、んんぅっあっ、ふぁ……っ」
 シャツを脱ぐと全身に風が吹き抜けて、脇腹をくすぐられたような気分になる。
 フックを外して、ファスナーも下げるとスカートはスルッと重力のままに地面に落ちる。

露出競争

「(ああっ、私――屋上で下着姿になってる)」
 途端に背筋がゾクッとして、電流のような快感に心臓の鼓動が速くなる。
 ブラジャー越しからでも乳首が勃起しているのが分かって、少し動くと擦れて甘い吐息が漏れてしまう。
「ふぁっ!? ふぅううんっ。んぁっ、んんぅぅっ! はぁっ、んんぐッ!」
 そんな中でも尿意が消えることはもう無くなって、直接お腹に風が当たると膀胱からおしっこが漏れそうになる。
「おや、パンツがシミになってきてますよ。息遣いも変わって来てますし、服を脱いだだけでまさか気持ち良くなってるんですか」
「誰が、気持ち良くなんて――ッ! ぁっ、んぐぅぅッ! ぅぅうううっお腹、がっ。んぐぅ……っ」
 少し声を張っただけでおしっこが少しだけ漏れてしまった。
「ふっ、ふふ、なんだ。そのシミはおしっこを漏らしてたんですか。その年になってお漏らしなんて恥ずかしくはないんですか?」
「だ、黙れ――黙ってッ!」
 ダメだと分かっていながらも声を張り上げた途端、我慢を超えた膀胱からおしっこが勢いよく吹き出した。
 すぐさまアソコを両手で押さえて、必死に膀胱を閉じようとする。

露出競争

「(だ、ダメッ! 止まって、お願い――ッ!)」
 キュってお腹に力を入れて、どうにか漏らさずに済むことが出来た。
「んんぅっ、ふぁっ。はぁ――っ、ふぅうん……っ」
 安心したらまた少しだけおしっこが漏れて、愛液で僅かに湿っていた下着がグショグショに濡れてしまった。
 僅かに黄色く変色してしまった下着が凄く惨めに思えて、もう脱いでしまおうと手を掛けた時広人が私の肩を掴んだ。
「待ってください。良いことを思いつきました」
 見上げた広人の顔が更なる嫌な予感をさせて、またもその予感が的中してしまう。
「パンツは脱がなくても良いですよ。でも、ブラは取りましょうね」
 すっと背中に手を回されたかと思ったら、ブラジャーが外れて肩紐をずらされる。
 咄嗟に胸を隠して視線を上げると、いつの間にか制服を詰め、最後のブラジャーを軽くたたんで紙袋に放り入れていた。
 上半身裸になってしまった途端、全身から頼りなさが大きくなって身体が震える。
 そんな状況でも自己主張のない胸なのに乳首だけが勃起して、押さえた手の甲に触れただけで快感が頭の天辺まで突き抜けた。

露出競争

「ぅうんんッ! ぁ――あっ、はぁっ。んふぅ……っ」
「(わ、私今、こんな状況で軽くイッちゃった――ッ?!)」
 広人から提案された露出ゲームを始めてから、まだそれほど時間が経っていないのに着実に身体は快感を覚えてしまっている。
 また少しだけ漏れたおしっこが、下着が吸収し切れなくて太股を伝って流れた。
「じゃ、露出ゲームを始めようか」
 意思とは関係なく、身体が広人の言葉を聞いてゾクッと震える。
「早坂さんが露出ゲームに勝つことを僕は願っているよ」
 そういって屋上から出て行った広人の背中を見つめながら、耳には授業の開始を告げるチャイムが聞こえていた。

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